ほかげ橋夕景 山本一力 時代小説 本の紹介

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2023.02.01(ライブドアブログ)記

娘の祝言が決まった日から急に態度が冷たくなった父親の心情が胸に迫る表題作。
他人の物を盗った息子に右往左往する両親を描く「泣き笑い」、晩年の清水の次郎長
が小気味よい「言えねえずら」、土佐の長宗我部家に伝わる文書に秘められた一族の
尊い使命「銀子三枚」など、とびっきりの人情話8編

表題作「ほかげ橋夕景」は、江戸深川山本町の堀に掛かった五ノ橋で、その西詰に
常夜灯があるいわゆる「火影橋」が舞台装置として使われている。
大工の傳次郎の娘のおすみが主人公だが、その常夜灯が置かれた橋を火影橋と
名付けたのは今は亡き傳次郎の妻でおすみの母親であったおきちだ。
彼女はかつて両国橋西詰の料亭で働いていた。
この作品を読んでいると自然に人情の町、深川の川風が吹いてくるような
錯覚にとらわれる。

「ほかげ橋夕景」でのテーマは、引き継がれてゆく親子の想いと
下町の人情風景である。
それは、おきち夫婦からおすみへと受け継がれ、そして近く所帯を持つであろう、
おすみ夫婦からまたその子へと、時代を経て繋がっていくことを思わせる作品の
終わり方が印象深い。
山本一力らしい、作品の余韻を残す小説の仕舞いかただと感じた。(解説一部抜粋)

解説:長宗我部友親(長宗我部家十七代目当主)

目次
・泣き笑い
・湯呑み千両
・言えねえずら
・不意峨朗
・藍染めの
・お燈まつり
・銀子三枚
・ほかげ橋夕景


書名:ほかげ橋夕景(文春文庫)や 29-21
著者:山本一力(やまもと いちりき)
出版:株式会社 文藝春秋
発行:2013年09月10日 第1刷
定価:600円+税
*文庫本 全399ページ(解説含む)厚さ1.5センチ 紙の本



エジプトの神 Thoth(トート)
知恵の神 書記の守護神 時の管理人 楽器の開発者 創造神

人情噺と言えば落語の演目と言う先入観が私にはありましたが、時代小説にも
武士の苦しい心情や市井(しせい)の人の哀歓を書いた小説は数多くありました。
昭和の時代の人情時代小説の大家と言えば「山本周五郎」の名前が浮かびます。
山本周五郎の代表作は「樅ノ木は残った」「赤ひげ診療譚」「さぶ」「長い坂」
「日本婦道記」などが人気作品だった。
おしまい!

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