黒い花びら 歌手 水原 弘の生涯 / 著者:村松友視 本の紹介

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2025.03.28(ライブドアブログ)記

(本書の一部)
1979年07月05日、朝日新聞の夕刊に、「『黒い花びら』散る」
という見出しがついた次のような記事が載った。

「黒い花びら」などのヒット曲を出した歌手の水原弘さんが五日午前7時29分、
肝硬変のため、北九州市戸畑区中原東の健和総合病院で亡くなった。42歳。
告別式の日取り、喪主は未定。自宅は東京都港区六本木・・・。

昭和34年、「黒い花びら」でデビュー、黒シャツにニヒルな顔立ち、それに独特な低音と
相まって「黒ブーム」をまきおこし、曲は爆発的ヒットとなった。
この曲で第一回レコード大賞を受賞、映画、テレビでも活躍したが、病気で倒れて一時、
不遇の時代が続いた。

昭和42年に「君こそわが命」で再デビュー、その年の歌唱賞を受けカムバックを果たした。
最近はクラブ、キャバレーを中心に全国をまわり、6月23日、巡業先の山口県下関市の
クラブで仕事をした後、北九州市小倉北区のホテルに宿泊、24日未明、吐血、
意識不明となり救急車で病院に運ばれた。

関係者の話によると、今年が歌手生活二十周年記念ということで秋にブラジル公演、
日本縦断コンサートをする予定だった。


(歌手)水原弘とは
ロカビリー、パラダイスキング、黒い花びら、第一回レコード大賞、おミズ、黒のムード、
巨額の借金、賭博、君こそわが命、地方のキャバレー回り、芸能界きっての酒豪、
急性アルコール肝炎・・・彼の人生の節目、節目を言い表す言葉である。

水原弘の人生を辿ってみると、豪遊、借金苦、病魔との闘いに明け暮れながら、
死の11日前までステージで歌い続けた彼は、あきらかに ” 無頼 ” の凄みがあったと
取材をとおして、そんな実感が残った。

昭和歌謡界の黄金時代を、疾風怒濤のごとく駆け抜けた無頼の歌手の壮絶な生涯を
1冊の本にして残しておきたかった。
この本を読んでみませんか!

書名:黒い花びら
著者:村松友視
出版:株式会社 河出書房新社
発行:2001年01月10日 初版印刷
   2001年01月20日 初版発行
定価:1500円+税
*四六判ハードカバー 202ページ 厚さ2センチの紙の本です。

著者:村松友視(むらまつ ともみ)さん 略歴
・東京都渋谷区千駄ヶ谷 1940年出生
・終戦後静岡県清水市で育つ
・慶応義塾大学文学部哲学科卒業
・祖父は作家、父親は中央公論社の編集者、母親も中央公論社社員。
・テレビ局の入社試験に落ち、祖父と父親の縁で中央公論社へ入社。
・1980年「私、プロレスの味方です」を執筆、ベストセラーとなる。
・1982年「時代屋の女房」第87回直木賞受賞、作家として独立。
・伊丹十三、草森紳一、唐十郎、田中小実昌、色川武大、野坂昭如、吉行淳之介
 糸井重里、見城徹、市川猿之助(三代目)他、幅広い出版関係者と親交を持つ。


水原弘 昭和歌謡を歌う CD
01:君こそわが命  0 2:黒い花びら   03:今日でお別れ  0 4:花と蝶
05:霧にむせぶ夜 06:長崎は今日も雨だった 07:北上夜曲 08:黒い落葉
09:愛の渚  10:知床旅情 11:知りたくなにの 12:忘れな草をあなたに
13:雪が降る 14:慟哭のブルース 15:遠くへ行きたい 16:黄昏のビギン

・発売:ユニバーサルミュージック合同会社
・販売:2021年  ・定価1600円+税

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