若様組まいる(青春 明治時代小説)畠中 恵 本の紹介

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解説 堀川アサコ(作家)以下記
ときは、明治二十年。主人公は旧幕臣の子息たち。
旗本の坊ちゃん・・いえ、若殿様として家督を継ぎ、なに不自由なく生きて行く
はずだった青年たちです。
ところが、時流は彼らに過酷な運命を突きつけました。時流。それは、明治維新。
江戸幕府が瓦解し、明治新政府がそれにとってかわった。

若様たちは、旗本家の当主にふさわしい立派な男子に育てられたものの、もはや
この時代には肝心の旗本なる身分は消滅しています。
幕府もないから禄(給料)もない。働き口すら、ろくすっぽない。
なぜならば、若様たちの家は旧幕臣だから。
新政府にとっては、かつての敵方、煙たい存在なのです。
そう、生まれ落ちた瞬間から、若様はすごいハンデを背負わされているんですよ。
家族や老いた家臣たちの期待を背負い、己の恋も夢も、ひたすらにままならない。
ああ若様に何の落ち度もないのに。

若様たちは生きる糧を得るために、新政府の巡査(警察官)になることを決意する。
巡査になるために、芝区愛宕町三丁目にある巡査教習所に入った様々な人達。
朝敵である旧幕臣の若様8名、新政府側の薩摩出身者、徳川家の家臣は静岡から来た
士族と元旗本、士族で会津出身者、平民とはいえ実家が裕福な商人の息子たち。

それぞれの運命を背負って生きる青年たちが、全寮制の巡査教習所に集まり
寝食を共にし卒業を目指す、青春明治時代小説!

腐女子・BLファンの皆様には、是非とも呼んで欲しい作品です。



〇畠中 恵 作家 経歴
・2001年 「しゃばけ」 第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞
 妖(あやかし)達が事件を解決する、ファンタジー時代小説「しゃばけ」は
 人気作品となり、2017年7月時点でシリーズ20作品を刊行している。
・しゃばけシリーズは、萩尾望都、高橋留美子など総勢13名の漫画家がトリビュートした
「しゃばけ漫画」が2014年12月に単行本として出版されたました。


書名:若様組まいる(講談社文庫)は 96-2
著者:畠中 恵(はたけなか・めぐみ)
出版:株式会社 講談社
発行:2013年07月12日 第1刷
定価:695円+税 
*全460ページ(参考資料・解説を含む)厚さ約2センチ 紙の本


(豆知識)
・警察組織の創世記に貢献した川路利良(かわじ・としよし)は薩摩藩士であり
 旧東京警視庁・初代大警視。
 巡査採用には薩摩藩士を優遇して大量採用をしたため、巡査が人を呼び止めるため
 鹿児島弁の「おい、こら」を使っていたため、鹿児島の方言を知らない人たちは
 「おい、こら巡査」と称して、語感から威張った巡査というイメージがついた。
・「おいこら」は「ねえちょっと」を意味する、薩摩弁。(南日本新聞ホームページより)


エジプトの神 Thoth(トート)
知恵の神 書記の守護神 時の管理人 楽器の開発者 創造神

「おいこら」は「ねえちょっと」を意味する薩摩弁ですと、南日本新聞ホームページの
説明を読みましたが、本当ですか・・・?

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