元祖アイドル「明日待子」がいた時代 押田信子 本の紹介
☆明日待子(あした まつこ) この本の主人公 明日待子は、新宿の劇団ムーラン・ルージュ新宿座で活躍していた 時代は、日中戦争から太平洋戦争へと続く十五年戦争(1934年~1945年)という、 日本の戦時下の時期だった。 ムーラン・ルージュ新宿座は昭和六年に開場し、昭和二十六年に閉館するまでの 二十年間、定員430人の小屋(劇場)で庶民が望むものを次々と提供していった。 軽演劇と称される芝居の脚本には権力への抵抗を忍ばせ、踊り子たちのパワフルな 歌と踊りの風刺劇は、華美な服装や化粧を禁止した政府への反逆でもあった。 明日待子はムーラン・ルージュが人々に贈った童顔のアイドルである。 このアイドルは、舞台ばかりか、映画に、ラジオに、カルピス初代イメージガールにと 活躍し、ハツラツとした姿とともに、「希望を捨てないで生きていこう」と背中を押して くれた。完璧な美貌を持っているわけでもない、肉感的な魅力にはほど遠い小さな体、 だが彼女のその不完全さが愛された。 当時の銀幕のスター、田中絹代も原節子も高峰秀子もどんなに恋焦がれようが、 スクリーンから飛び出してきてはくれない、手の届かない高嶺の花だった。 だが、会いたいと思えば、新宿の劇場へ行けば舞台狭しと駆け回り、笑顔を振りまき、 握手だって惜しみなく与えてくれる明日待子は「会いに行けるアイドル」だった。 (プロローグの一部抜粋) 目次 第一章:日本初のアイドル誕生 第二章:待子(まつこ)デビュー 第三章:ムーランの人間模様 第四章:ムーランの事件簿 第五章:時局と慰問 第六章:戦後のムーラン 第七章:札幌で第二の人生を始める 書名:元祖アイドル「明日待子」がいた時代( ムーラン・ルージュ新宿座と仲間たち) 著者:押田信子(おしだのぶこ) 出版:株式会社 育鵬社 発売:株式会社 扶桑社 発行:2022年08月10日 初版第1刷発行 定価:2000円+税 *四六判 320ページ 厚さ1.8センチ 紙の本 この本を読んでみませんか! 新宿ムーラン・ルージュ 想像イラスト (イラスト作製:Google-Gemini) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ◇アイドル崇拝は永遠の文化だ。 今の時代は、アイドル崇拝と表現せず「推し活」「アイドル推し活」という言葉が 主流になっています。 *「推し活」とは 自...