身近な雑草の愉快な生きかた 稲垣栄洋 ちくま文庫

 *夏休み 本の紹介


◇解説:たくましく生きよ!雑草たち(ただしうちの庭以外で)
最近自分の庭を持つようになり、いきおい雑草と格闘することが多くなった。
私には別に立派な花壇を作ろうとか、自家菜園やりたいとか、そういった園芸関連の
野望ははなく、ただなんとなく穏やかに芝生を植えて事足れりとするつもりだった
のであるが、そのような私の都合にはお構いなく、それはやって来た。
こっちは本気で園芸に取り組んでないのだから、雑草の方でもそれなりに手加減
してぬるい感じで付き合ってもらいたいんだけれども、そういう空気は全然読まず、
敵は最初から本気モードである。気がつくと芝生のど真ん中に得体の知れない
ひょろ長い草が、にょにょっと生えている。あれはいったい何か。昨日は無かった
はずなのに。<中略>
それにしても、雑草たちがこれほどバラエティに富んだ奇想天外な生き方をしていた
とは、この「身近な雑草の愉快な生きかた」を読むまでまったく知らなかった。
アスファルトを突き破るハマスゲには驚いたし、ゴルフ場のグリーンとラフで
背の高さを変えるスズメノカタビラも不思議だ。原爆の焦土と化した広島で真っ先に
生えたスギナとか、根っこが550キロメートル!もあったカラスムギとか、池が凍る前
に水中に沈んで春を待つウキクサなんて、その生命力に感動すら覚える。
それから何だって? 土中に花を咲かせるミゾソバ? 土の中咲く花なんてそんなものが
あるのか。・・・<以下続く>
◇宮田珠己(みやた たまみ/エッセイスト)

*植物の生き方を書いたエッセイ集です。この本を読んでみませんか。

(目次)
*プロローグ
・スミレ・オオイヌフグリ・ハコベ・ホトケノザ・スズメノテッポウ・シギナ
・ナズナ・タンポポ・ハルシオン・オドリコソウ・シロツメクサ・スズメノカタビラ
・コオニユリ・オオバコ・カタバミ・ネジバナ・スベリヒユ・ハマスゲ・コニシキソウ
・ツユクサ・メヒシバ・カラスビシャク・タイヌビエ・ウキクサ・ヒルガオ・カモガヤ
・カラスムギ・エノコログサ・オオブタクサ・イチビ・マツヨイグサ・クズ・ヨモギ
・ハキダメギク・カヤツリグサ・ヒシ・ヘクソカズラ・ヒメムカシヨモギ・オナモミ
・マンジュシャゲ・ネナシカズラ・ミズアオイ・ホテイアオイ・イヌタデ・ススキ
・セイタカアワダチソウ・ミゾソバ・ガマ・ヨシ
*エピローグ
*あとがき
*解説:宮田珠己

書名:身近な雑草の愉快な生きかた(ちくま文庫)
著者:稲垣栄洋(いながき ひでひろ)
挿絵:三上修(みかみ おさむ)
出版:株式会社 筑摩書房
発行:2011年04月10日 第1刷発行
2014年06月20日 第8刷発行
定価:700円+税
*259ページ、厚さ1.1センチの紙の本です。

*稲垣栄洋(いながき ひでひろ)著者略歴
・静岡県出身 1968年~
・岡山大学大学院農学研究科修了「農学博士」
・農林水産省入省
・静岡県入庁「静岡県農林技術研究所」等勤務
・静岡大学大学院教授:
*著書
・「はずれ物が進化をつくる、生き物をめぐる個性の秘密」2020年刊行 出版社:筑摩書房
・「生き物の死にざま、はかない命の物語」2020年刊行 出版社:草思社
・「生き物が大人になるまで、成長をめぐる生物学」2020年刊行 出版社:大和書房



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