タンゴの真実 小松亮太 本の紹介

 *眠れぬ夜に本の紹介。

この本には、巷に根付いたタンゴへの、期待されがちな定型イメージに迎合した話は
出てこない。予想を裏切りたいわけではなく、本当のことを書けば意外な話ばかりに
なってしまうのがタンゴなのである。執筆しながら改めて思い知らされた。
これほどまでに先入観と実体が乖離(かいり)したジャンルが他にあるだろうか。
クラシック ジャズ ロック ワールドミュージック・・・どの音楽ジャンルにも
批評や解説、演奏のためのガイド本や楽譜が無数に存在しているが、タンゴ音楽の世界
には、それが見当たらない。
「情熱のタンゴ」といった時代遅れなキャッチコピーで商売をしてばかりで、
「アートとしてのタンゴ」であることを歴史や民俗、社会情勢を背景に変化したことを、
言語とロジックで訴求する人間が少なすぎた。
そうこうするうちに多くのものを失った。この一冊で取り返せるとは思わないが、
そろそろ本当のことを話してみたい。「タンゴの真実」というタイトルにしたのは
そのためだ・・・  (本書より)

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*小松亮太(こまつ りょうた)著者略歴
・東京都足立区 1973年~ ・バンドネオン奏者
・14歳よりバンドネオンを独学で始める
*作品アルバム
・ピアソラ ブエノスアイレスの四季withイムジチ合奏団(2018年)
・ピアソラの芸術(2020年)
・ピアソラバンドネオン協奏曲(2021年)
・作品多数

(目次)
第01章:「情熱のタンゴ」は本当か
第02章:歴史をひも解くトウモロコシ
第03章:名曲か名編曲か、それが問題だ
第04章:タンゴのリズムの超基本
第05章:バンドネオンって何だ?
第06章:タンゴ黄金時代の創造神たち
第07章:タンゴダンスは華麗じゃない
第08章:功罪のコンチネンタル・タンゴ
第09章:ドイツ東西バンドネオン狂騒曲
第10章:独断で綴る巨匠たち
第11章:門外漢たちのタンゴ徹底解剖
第12章:忘れるなウルグアイ・タンゴ
第13章:ピアソラを愛しすぎる人たちへ
第14章:アウトローたちのバンドネオン
第15章:秘話と逸話のドイツ・バンドネオン業界
第16章:タンゴを愛した意外な面々
第17章:日本にタンゴがやって来た
第18章:140年間の謎に迫る

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書名:タンゴの真実
著者:小松亮太
出版:株式会社 旬報社
発行:2021年04月05日 初版第一刷発行
定価:4000円+税
*431ページ、厚さ3センチの紙の本です。

◇本屋さんをのぞいてみませんか、紙本を読んでみませんか。

〇初めまして読書室Totoと申します。
ライブドアブログ「読書室Toto」で、本の紹介を書いています。
このたび(グーグルblogger)を開設しました、ライブドアブログと同じ内容ですが
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ブログ名「紙乃惑星/ペーパープラネット」は30年前に開業した古本店の屋号です。

当店は「読書室」「自習室」として営業しています。
マンガ喫茶のような「コミック・書籍・飲食」はありません、いたってシンプルな
かたちで営業しています。
コンビニの三分の一ほどの店舗面積で営業しております。小さく狭い空間ですので、
「ご不満」のお客様のご意見もございました。ご利用前に、一度店内をご覧いただき
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店内見学のご来店を歓迎しております、ぜひお越しください。

(お知らせ)
「本を売ってください。」
本の買取をしております、買い取れない本もございます。
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*それではまたお会いしましょう。そして、さようなら。(hiko)

〇愛知県碧南市
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