「趣味の酒つくり」ドブロクをつくろう 実際編 本の紹介

 2022年05月04日ライブドアブログ(移動)

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本の紹介ブログの音声版!

2025年、今から43年前の1982年に出版された異色の書籍!
はちみつ酒 ワイン ビール にごり酒 清酒 ブランデー 焼酎 ウオツカ
などを自宅で造れるように解説した実用書です。
最終章では、日本の酒税法の一部は憲法違反ではないかと問題提議をして、
論議を呼び起こした、異色の本です。

(酒税法とは)
1899年(明治32年)自家用酒税法を廃止して、自家用醸造を全面禁止する法律を
制定した。
100年以上前に制定された酒税法は現在、小さな改定はあるものの国民や市民は
酒を造ると懲役刑・罰金刑があります。

日本において酒類製造免許がない状態でのアルコール分を1%以上含む酒類の製造は、
酒税法により原則禁止されています。
これに違反し、製造した者は酒税法第54条により10年以下の懲役又は100万円以下の
罰金が科せられます。
かつては家庭においてリキュールを作ることさえ不可能で厳格な法律でしたが、
一部については規制緩和が行われました。  (ウィキペディアより)

(酒税金額)
☆ビール系飲料税率(ビール・発泡酒・新ジャンル)
 1キロリットル当たり:155,000円「350ml換算:54.25円(酒税)+消費税」
〇酒税法改定:令和8年(2026年)10月~上記の税率に統一されます。

☆焼酎 税率
*アルコール度数:21度未満
 1キロリットル当たり:198,480円「700ml換算:138.93円(酒税)+消費税」
*アルコール度数:25度~26度未満
 1キロリットル当たり:248,100円「700ml換算:173.67円(酒税)+消費税」

☆ウイスキー 税率
*アルコール度数:38度未満
 1キロリットル当たり:378,325円「700ml換算:264.82円(酒税)+消費税」
*アルコール度数:40度~41度未満
 1キロリットル当たり:409,000円「700ml換算:286.3円(酒税)+消費税」

◇上記インターネット情報
 「誤情報があるかもしれません、検索・確認してください」

日露戦争 陸軍 第1軍
(酒税法ができた理由)
明治時代に入り、富国強兵を目指し欧米に追いつくため、産業の発展や軍備増強
には莫大な資金が必要となりました。そこで、酒造りを許認可制にして酒製造会社
(酒蔵)から酒税を徴収するという、とても効率のいい税収システムを構築しました。

自家醸造が違法として国が取り締まるのは、日本だけだといわれています。
外国では、家庭用ビール製造キットがスーパーマーケットで販売されていたり、
SNSなどの外国旅行手記を読むと、個人でビールやリキュールを作る人の話や、
小さな醸造所が村々に何軒もあり、村で飲んだお酒が美味しかった、個性豊かな
お酒だったと感想を書いているブログ(SNS)を見つけることができます。
そして、この日本でも江戸時代、お祭りや祝い事のために全国の村々で個性豊かな
「ドブロク」を作っていた、ふるまっていたと聞きますが、その文化や風習は
現在、
消えて無くなりました。
これは酒税法が文化・風習を破壊する大きな力だったことを物語っています。



白鶴酒造

書名:趣味の酒つくり-ドブロクをつくろう実際編
著者:笹野好太郎(ささの こうたろう)
発行:1982年02月25日第1刷
   2014年02月10日第48刷
出版:一般社団法人 農山漁村文化協会
定価:1,267円+税
*四六判 262ページ 厚さ2センチの紙の本です。

ー目次ー
「入門編」
第1章:花嫁にもつくれる蜜月の酒/ミード
第2章:ミードからハニーワインへ
第3章:レモンティーワインのすすめ
第4章:ちょっといい酒の話、二つ(2話)
「中級編」
第1章:ブドウとワインの予備知識
第2章:ワインつくりの基礎知識
第3章:ワイン手造りの実際
「高級編」
第1勝:穀物の酒は糖化から始まる
第2章:さあ、ビールの手造りだ!
第3章:ドブロクをつくろう
第4章:ドブロクから清酒へ
「蒸留酒・混製酒篇」
第1章:火の酒を君の手で
第2章:原酒を調合して市販品に差をつけよう
「自由を我等に!」
・消費者の基本的権利
・酒税法の「密造条項」は憲法違反
・他

*この本を読んでみませんか。



*日本の税制への嘆き
令和8年、最近では政府の税制方針への不満が沸き起こっています。
国民から「多くの税金を徴収する法律を作成した財務省官僚がエリート官僚である」
と評価されるシステムが、財務省の公務員文化であると言われているらしい。
その公務員文化を「ザイム真理教」という名のカルト宗教団体のようだと揶揄した
経済学者:森永卓郎さんは、財務省の政策を批判する書籍を執筆している。
税金という名目のためなら日本文化を壊し、国民の経済的自由も取り上げて、
ひとかけらの罪悪感もなく、反省もなく、責任を負うこともない国家公務員とは
何者なのか、特権階級なのか、公務員という人種なのか。
特別職国家公務員(議員)や国家公務員という人種を作って、日本を統治したいのか、
日本国政府は何を考えているのだろう・・・。

東京大学(赤門)卒業した官僚。国の機関で働いているエリート大学を卒業した頭の
いい人、説明してほしい。日本国の未来と日本国籍を持つ日本人をどうしたいのか?
国家は、共産主義国にも、社会主義国にも、独裁国家にも、民主主義国家にも、
変わることができるのは、「法律の制定」という強力な力があるからではないのか。
あなたは、どう思いますか、どう考えますか、意見はありますか。

問題解決にたどり着くために、本屋さんをのぞいてみませんか、
本を読んでみませんか。

本の紹介を、お読みいただき ありがとうございます。

人口7万人の市で、24時間営業の新刊書店がある街で生きている読書室Totoでした。
それでは、またお会いできることを願っております。
そして、さようなら。

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