身近な虫たちの華麗な生きかた 稲垣栄洋 ちくま文庫
*夏休み 本の紹介 ◇解説:虫嫌い 私は今、東京の古い集合住宅の四階に住んでいる。ある夏の晩、窓際の私の部屋に、 一匹のバッタがやって来たことがある。薄く窓を開けていたせいで、ベランダから 入り込んだものと見える。私は虫があまり得意ではない。その時も、声にならない 叫びをあげた。捕まえようか、追い立てようか、選択はこの二つしかなく、大いに 困った。「話し合う」とか「見つめあう」とかいう、第三の選択があってもよかった のに(この本を読んだ後ならあり得たかもしれない)。<中略> 本書を開くと、あのときのバッタがいる。正確には「ショウリョウバッタ」という そうで、ショウリョウとは「精霊」のこと。ちょうどお盆のころに目立つ虫だという。 だから人はこの虫を、「先祖が姿を変えたもの」と考え、精霊という名を虫につけた。 <中略> 虫に対する無知は、いたずらにロマンチックな妄想を育てるかもしれないが、虫に ついての正確な知識は、現実を教えると同時に、私たちの想像力を鍛え、成長させ ると私は思う。・・・<以下続く> ◇小池昌代(詩人/作家) *虫たちの生きざまを書いたエッセイ集です。この本を読んでみませんか。 (目次) ・ミツバチ・アゲハチョウ・モンシロチョウ・ナナホシテントウ ・ニジュウヤホシテントウ・イエバエ・ウンカ・アメンボ・ゲンジボタル・アブラゼミ ・アワフキムシ・オトシブミ・ゴキブリ・クロヤマアリ・サムライアリ・アリジゴク ・ヤマトシジミ・ノコギリクワガタ・カブトムシ・ゲンゴロウ・ミズスマシ・オニヤンマ ・カゲロウ・ヘビトンボ・シロスジカミキリ・タマムシ・ハンミョウ・コオイムシ ・ケラ・カイコ・ミイデラゴミムシ・アカイエカ・オンブバッタ・ショウリョウバッタ ・カマキリ・トノサマバッタ・ウスバキトンボ・アキアカネ・スズメバチ・トラカミキリ ・ジョロウグモ・ナナフシ・カマドコオロギ・スズムシ・ダンゴムシ・ハサミムシ ・チャタテムシ・ワタアブラムシ・ミノムシ *あとがき *解説:虫嫌い/小池昌代 書名:身近な虫たちの華麗な生きかた(ちくま文庫) 著者:稲垣栄洋(いながき ひでひろ) 挿絵:小堀文彦(こぼり ふみひこ) 出版:株式会社 筑摩書房 発行:2013年03月10日 第1刷発行 2014年06月20日 第2刷発行 定価:700円+税 *267ページ、厚さ1...