女ことばと日本語 中村桃子 本の紹介
2023年06月28日(水曜日)
*眠れぬ夜に本の紹介。
女性の言葉使いは「最近、乱れてきた」と100年以上前から嘆かれ続けている・・・「女ことば」は、近世から現代の日本社会の、価値や規範、庶民の憧れや
国家イデオロギーを担って生き延びている、もうひとつの日本語なのだ。
各時代のさまざまな言説と、言語学やジェンダー研究の知見から、「女ことば」
の魅力と不思議を読み解く。(表紙解説より)
「女ことば」という文字でこの本を購入しました。フェミニズムとジェンダーを
推し進める大学講師の理論と考察の表明。そして学者の方々の思想信条の様式美を
抱えた、その時代の体制批判/政治批判を基本とする話の展開でした。
売春は、古い時代から続く職業と言われている人類社会の背景や、女性に関連しての
考察「女性のエロス」はマネタイズ(現金化)できる特権を持っているということは、
誰もが気づいていたが、研究することはタブーとしたアカデミズム界隈のお約束のため
、売春に関わる女性の「社会」「心理」「肉体」「言語」の人類学/民俗学的、
研究資料がない脆弱な状態を、無視している著者に疑問をもちます。
昭和時代は、メディアや出版社が革新思想の強い若き研究者・博士をクローズアップ
し革新派が知的ヒーローとして祭り上げられた社会現象があった。その雰囲気の中で
育成されたと思われる中村桃子博士は、古き良き栄光の中で生きたまま現在まで来て
しまったのか。今、ネット界隈で一部話題の上野千鶴子博士と同じ思想信条をお持ち
なのかと感じた。ひとりの学問の探究者として荒野を目指してほしかった。
この本を読んでみませんか。
*中村桃子(なかむら ももこ)著者略歴
・東京都で出生 1955年~
・青山学院大学英米文学科卒業
・博士(人文科学)お茶の水女子大学
・「フェミニズム」「ジェンダー」「言葉(日本語)」
を題材にした著書多数。
*「ジェンダーとは」
生物学的な性と異なる多義的な概念であり、性別に関する社会的規範と性差を指す。
性差とは個人を性別カテゴリーによって分類し、統計的に集団として見た結果、
集団間に認知された差異をいう。
ジェンダーという概念は、性別に関して抑圧的な社会事実を明らかにするとともに、
ジェンダーをめぐる社会的相互作用をその概念自身を用いて分析するものである。
(ウィキペディアより)
(目次)
序章:女ことばという不思議
*第一部「女らしい話し方」/規範としての女ことば
1章:マナー本は鎌倉時代からあった
2章:ルールはどのように強化されるのか
*第二部「国語」の登場/知識としての女ことば
3章:男ことばの特別な男らしさ
4章:「女学生ことば」誕生
*第三部 女ことば礼賛/価値としての女ことば1
5章:「女ことばは日本語の伝統だ」
6章:「日本語には女ことばがある」
*第四部「自然な女らしさ」男女平等/価値としての女ことば2
7章:「女らしさ」と女ことば
8章:日本語には、なぜ女ことばがあるのか
書名:女ことばと日本語(岩波新書)新赤版
著者:中村桃子(なかむら ももこ)
出版:株式会社 岩波書店
発行:2012年08月21日 第1刷発行
定価:800円+税
*238ページ、厚さ1センチの紙の本です。
◇本屋さんをのぞいてみませんか、紙本を読んでみませんか。
◇初めまして読書室Totoと申します。
ライブドアブログ「読書室Toto」として、本の紹介を書いてきました。
このたび(グーグルblogger)を開設しました、どうぞよろしくお願いいたします。
ブログ名「紙乃惑星/ペーパープラネット」は30年前に開業した古本店の屋号です。
当店は「読書室」「自習室」として営業しています。
マンガ喫茶のような「コミック・書籍・飲食」はありません、いたってシンプルな
かたちで営業しています。
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コンビニの三分の一ほどの店舗面積で営業しております。小さく狭い空間ですので、
「ご不満」のお客様のご意見もございました。ご利用前に、一度店内をご覧いただき
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店内見学のご来店を歓迎しております、ぜひお越しください。
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*それではまたお会いしましょう。そして、さようなら。(hiko)
〇愛知県碧南市
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